小林幸子全曲集 おんなの酒場

小林幸子( こばやしさちこ ) 小林幸子全曲集 おんなの酒場歌詞
1.おんなの酒場


2.楼蘭

作詞:さわだすずこ
作曲:小六禮次郎

逢いたくて せつなくて
ただ 逢いたくて

道なき道の 砂漠の中で
人は何を求め 歩くのか
あてなき旅路 時は流れて
見果てぬ 幻(まぼろし) 探す

華やかな 水の都 楼蘭
今はもう 砂の中
麗しき 愛の都 楼蘭
あなたの他に 何もいらない

ああ 逢いたくて せつなくて
ただ 逢いたくて

忘れ去られた 砂漠の中で
今も探せない 道標(みちしるべ)
地平の彼方 時は流れて
あなたの面影 探す

華やかな 水の都 楼蘭
今はもう 夢の中
麗しき 愛の都 楼蘭
恋する心 届くでしょうか

ああ 逢いたくて せつなくて
ただ 逢いたくて

麗しき 愛の都 楼蘭
あなたの他に 何もいらない

ああ 逢いたくて せつなくて
ただ 逢いたくて

この愛 誰にも
消せはしない


3.幸せ

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

夢なら醒める ああいつかは醒める
見なけりゃよかったのにと言われても
それでも夢が 醒めるまでのあいだ
見てたことを幸せと呼びたいわ
あなたの町が 窓の向こうで
星のように遠ざかる電車で思います
幸せになる 道には二つある
一つめは願いごとうまく叶うこと
幸せになる 道には二つある
もう一つは願いなんか捨ててしまうこと
せんないね せんないね
どちらもぜいたくね
せんないね せんないね
これからどうしよう
幸せになりたいね

旅の途中の ああ雪降る駅で
なぜ降りてしまったのかわからない
あなたは来ない 追いかけては来ない
当たり前ねと小さく笑います
急ぎ足では 遠ざかれない
雪の粒より小さな夢をまだ見てるわ
幸せになる 道には二つある
一つめは願いごとうまく叶うこと
幸せになる 道には二つある
もう一つは願いなんか捨ててしまうこと
せんないね せんないね
どちらもぜいたくね
せんないね せんないね
これからどうしよう
幸せになりたいね

幸せになる 道には二つある
一つめは願いごとうまく叶うこと
幸せになる 道には二つある
もう一つは願いなんか捨ててしまうこと
せんないね せんないね
せんないね せんないね
幸せになりたいね


4.イチマディン~永遠に…


5.越後情話

作詞:荒木とよひさ
作曲:弦哲也

数え七歳(ななつ)で 唄って泣いた
親にはぐれた 角兵獅子
酔えば泪の 泪の酒か
旅の夜風に 汽車の音が
越後 筒石 親不知

女ひとりの 浮草ぐらし
夢は都の 花舞台
恋も知らずの 知らずの千鳥
白い化粧の 悲しさよ
越後 深雪 柏崎

桴(ばち)を右手に 太棹(ふとざお)抱けば
芸が助ける 身の辛さ
春はいつ来る いつ来る春は
木綿絣に 雪が舞う
越後 荒海 佐渡ヶ島


6.泣かせ雨

作詞:麻こよみ
作曲:水森英夫

あなたの心に 誰かいる
気づいた時には 遅すぎて
窓にしとしと そぼ降る雨よ
頬に時計の 跡つけて
酔ってうたた寝 夜の中

二ヶ月(ふたつき)泣いても まだ泣ける
痩(や)せた心に 酒を注ぐ
薄い灯りに とまり木酒場
どうせ朝には 覚(さ)めるのに
恋に未練の ひとり酒

つかんだつもりの 幸せが
指の空(す)き間(ま)に こぼれ散る
にじむ涙よ そぼ降る雨よ
酒でなだめる 胸の傷
揺れて淋しい ほつれ髪


7.いそしぎ

作詞:吉岡治
作曲:弦哲也

泣かせて 少しだけ
あとはお酒にまかせます
かなしみ笑いに
わたしなれてる 都会のいそしぎ
ああ 馬鹿ですネ
抱かれりゃ 愛だとすぐ信じ
ああ 馬鹿ですネ
別れりゃ ピーピーすぐ泣いて
それでも 空を飛びたがる
哀しい いそしぎ

忘れて いい加減
二度や三度の恋じゃなし
ひとりが似合いの
ガラス細工の 都会のいそしぎ
ああ 馬鹿ですネ
抱かれりゃ 女がさむざむと
ああ 馬鹿ですネ
生きてることさえ 忘れそう
あなたの空を 恋しがる
愛しい いそしぎ

ああ 馬鹿ですネ
抱かれりゃ 愛だとすぐ信じ
ああ 馬鹿ですネ
別れりゃ ピーピーすぐ泣いて
それでも 空を飛びたがる
哀しい いそしぎ


8.雪椿

作詞:星野哲郎
作曲:遠藤実

やさしさと かいしょのなさが
裏と表に ついている
そんな男に 惚れたのだから
私がその分 がんばりますと
背(せな)をかがめて 微笑み返す
花は越後の 花は越後の
雪椿

夢にみた 乙女の頃の
玉の輿には 遠いけど
まるで苦労を 楽しむように
寝顔を誰にも 見せないあなた
雪の谷間に 紅さす母の
愛は越後の 愛は越後の
雪椿

つらくても がまんをすれば
きっと来ますよ 春の日が
命なげすて 育ててくれた
あなたの口癖 あなたの涙
子供ごころに 香りを残す
花は越後の 花は越後の
雪椿


9.恋のかけひき(セリフ入りアルバムヴァージョン)


10.もしかして

作詞:美樹克彦
作曲:美樹克彦

もしかして…もしかして
笑わないで くれるなら
この気持ち 打ち明ける
お酒の力を かりてでも
もしかして…もしかして
貴方に ふられた時は
お酒の席の ことだから
笑ってごまかせるわ 私
ねえ貴方 これから何処へ行くの
別にひきとめは しないけど
よろしかったら 朝までずっと
私を そばに置いてね
今夜だけ ねえ 今夜だけ
私のわがままを 聞いて

なにげなく…なにげなく
時計を見る 横顔も
煙草をふかす 仕草にも
感じてしまうの 変かしら
こんなにも…こんなにも
お酒が おいしい理由(わけ)は
私が選んだ ネクタイを
結んできてくれたからなの
ねえ貴方 占いは信じる人
私 占ってもらったの
つくす女と 強い男で
幸福(しあわせ) つかめるそうよ
今夜こそ ねえ 今夜こそ
私のわがままを 聞いて

ねえ貴方 噂を気にしているのね
なんでもなかった あの人とは
死ぬほど好きに なった女の
言葉を 信じてほしいわ
今夜こそ ねえ 今夜こそ
私のわがままを 聞いて


11.約束

作詞:さだまさし
作曲:さだまさし

母の手にすがり乍ら 歩いたあの道を
いつか私も同じように 歩きたいと思ってた
思い出はセピア色に いつも坂の途中
大きな樟の枝の向こう 遠く海が見えた

道ばたの名もないは花 あなたに見えますか
ある時母は振り向いて 約束しょうと云った
それぞれに人は誰も 自分の色で咲く
いつか必ずしあわせに咲くと 約束してね

悲しみは棘に変わってく
甘えたら色は褪せてゆく
思いどおりには 生きられないけれど
一生懸命咲いてね

あなたの背中はいつも とてもあたたかだった
どんな時でも私を 信じてくれた
憶えています必ず 約束は守ります
あの人と二人きっと 笑顔で咲きます


12.母ひとり

作詞:荒木とよひさ
作曲:三木たかし

苦労した 母の手のひら
我が子らの 為だけに生きて
倖せと聞けば 倖せだよと
小さく うなずく 微笑(ほほえみ)
いつまでも いつまでも 母ひとり
いつまでも いつまでも 母ひとり

髪を梳(す)く 指の細さよ
愛おしく こみあげる涙
長生きをしてね 杖をついても
想い出 訪ねて 歩こう
いつまでも いつまでも 母ひとり
いつまでも いつまでも 母ひとり

アルバムの 若き写真を
自慢する あどけない姿
人生はいいよ 楽しかったと
遠くを見つめる 横顔
いつまでも いつまでも 母ひとり
いつまでも いつまでも 母ひとり

いつまでも いつまでも 母ひとり
いつまでも いつまでも 母ひとり


13.とまり木

作詞:たきのえいじ
作曲:たきのえいじ

そぼふる雨なら 防げるけれど
冷たい心は 隠せない
やせた女の とまり木に
背中をむけた にくい人
すがって行きたい あなたの後を

お酒でごまかす このさみしさを
つまびく夜風が 目にしみる
枯れた女の とまり木を
せめても一度 抱きしめて
ひとりじゃさみしい 眠れない

離れて暮らせば 他人と同じ
しあわせこぼした 身が悲し
よわい女の とまり木を
あなたその手で 包んでよ
他にはなんにも 欲しくない


14.おもいで酒

作詞:高田直和
作曲:梅谷忠洋

無理して飲んじゃ いけないと
肩をやさしく 抱きよせた
あの人 どうしているかしら
噂をきけば あいたくて
おもいで酒に 酔うばかり

ボトルに別れた 日を書いて
そっと涙の 小指かむ
あの人 どうしているかしら
出船の汽笛 ききながら
おもいで酒に 酔うばかり

いつかは忘れる 人なのに
飲めば未練が またつのる
あの人 どうしているかしら
くらしも荒れた このごろは
おもいで酒に 酔うばかり


15.越後絶唱

作詞:たかたかし
作曲:遠藤実

冬の越後は 涙も凍る
まして子を持つ 女には
あなたがいない 淋しさつらさ
泣いてるばかりじゃ 暮らせない
がんばって がんばって つよく生きるのよ
吹雪く北風に 耐えて咲く 母子草(おやこぐさ)

わが身けずって 育ててくれた
母の苦労が わかります
お腹をすかせ お乳をねだる
紅葉(もみじ)の手をした この命
泣かないで 泣かないで つよく生きるのよ
夢を胸に抱く 愛の花 母子草(おやこぐさ)

雪の重さに 身をしならせて
竹と女は 冬を越す
越後の里に 花咲く頃は
この子も元気に 歩きだす
がんばって がんばって つよく生きるのよ
春はきっと来る きっと来る 母子草(おやこぐさ)


16.母ちゃんのひとり言

作詞:さわだすずこ
作曲:小六禮次郎

冬の山形 雪深い 日田(にった)
惡い事を するんじゃないよ
天井も 壁も 柱もな
きっと誰かが 見てるんだよ
夜なべしながら 母ちゃんのひとり言

水あめのつぼに 指を入れて
なめたら指が なくなるぞ
いたずら笑顏の 母ちゃんに逢いたい

冬の山形 クリスマスの夜
こんな田舍に サンタは來ねぇな
ほんとに來ると 思うなら
靴下つっとけ でっかいの
夜なべしながら 母ちゃんのひとり言

朝の日差しに 太った靴下
值札の付いた 馱果子がいっぱい
綿入れ半纏(ばんてん) 母ちゃんに逢いたい

春が來て 夏が來て
母ちゃんと訣(わか)れた 秋が來て
悔やむこと 思い出す
ごめんね 母ちゃん
もう一度 逢いたい

春が來て 夏が來て
母ちゃんと訣(わか)れた 秋が來て
そっと寫真 なでてみる
ごめんね 母ちゃん
もう一度 逢いたい